夜寒(読み)ヨサム

デジタル大辞泉 「夜寒」の意味・読み・例文・類語

よ‐さむ【夜寒】

夜の寒さ。特に、秋が深まって夜の寒さが強く感じられること。また、その季節 秋》「あはれ子の―の床の引けば寄る/汀女
[類語]寒い肌寒い薄ら寒い寒寒深深凜凜冷え込むうそ寒い寒さ寒気寒波厳寒酷寒極寒余寒春寒はるさむ春寒しゅんかん寒の戻り冴え返る寒冷冷える底冷え花冷え梅雨寒梅雨冷え

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精選版 日本国語大辞典 「夜寒」の意味・読み・例文・類語

よ‐さむ【夜寒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 夜、肌寒いこと。晩秋ころ夜半に寒さを覚えること。また、その時節。⇔朝寒。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「秋の頃ほひ、よさむに心細きを、月ごろはなれ給て心細くおぼす」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. 「病雁の夜さむに落て旅ね哉〈芭蕉〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)三)

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普及版 字通 「夜寒」の読み・字形・画数・意味

【夜寒】やかん

よざむ。唐・羅隠〔新安、知る所に投ず〕詩 殿夜くして、時にせず 宋、風にして、命何ぞ(そ)なる

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