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価値形態論 かちけいたいろんtheory of form of value

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

価値形態論
かちけいたいろん
theory of form of value

マルクス経済学の最も基本的な理論の一つ。商品は価値と使用価値という2要因から成るが,商品の価値は他の商品の使用価値との関係でしか表現できないというメカニズムから出発して貨幣形態の生成を解明する理論。最も単純な価値表現関係は,ある1つの商品と異種の任意の1商品に対する価値関係であって,これは x量のA商品=y量のB商品と表現でき,このA商品を相対的価値形態にある (価値がB商品の使用価値の一定量との相対関係において表示されている) といい,B商品を等価形態にある (A商品の等価物として機能している) という。これは,A商品からみればB以外のどの任意の商品をも等価形態におく表現へと拡大できる (拡大された価値形態) 。無数にある価値表現のなかで,常に等価形態におかれ,相対的価値形態から排除される単一の商品 (一般的等価物) が生成してくる (一般的価値形態) 。歴史的には,貨幣が一般的等価物としての役割を社会的慣習によって独占するにいたった (貨幣形態) 。以上のような『資本論』の論理を,歴史的発展過程になぞらえて理解するか,純論理的に理解するか,については論争がある。

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世界大百科事典内の価値形態論の言及

【価値】より

…そこでおもに用いられたのは,ヘーゲル論理学を思わせる思弁哲学の方法である。また近代経済学においても,数学的な方法を用いながら,市場の一般均衡論というかたちにおける一種の価値形態論を発展させてきた。両者の試みは,それぞれ別様の方法に立ちつつ,形式的厳密化の頂点に近づいているといってよい。…

※「価値形態論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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