便心寺(読み)べんしんじ

日本歴史地名大系 「便心寺」の解説

便心寺
べんしんじ

[現在地名]弘前市津賀野 岡本

弘前市から青森市へ向かう国道七号の東側、津賀野つかの集落のうち百田ももた寄りの岡本おかもとにある。萩野山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来

「新撰陸奥国誌」によれば、明治初年には浄土宗誓願せいがん寺末庵便心庵とあり、宝永元年(一七〇四)浪岡なみおか(現南津軽郡浪岡町)の産行円坊の草創という。大同年間(八〇六―八一〇)坂上田村麻呂が開基したという一寺にあった木造十一面観音、元禄四年(一六九一)開基された一寺にあったが、明治四年(一八七一)に当寺に移ったという三日月不動、さらに宝暦八年(一七五八)にこの寺に移したという金剛界大日大石像と胎蔵界阿弥陀大石像があるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android