促進剤(読み)ソクシンザイ(英語表記)promoter

翻訳|promoter

化学辞典 第2版 「促進剤」の解説

促進剤
ソクシンザイ
promotor

一般に,反応を促進する物質.触媒の場合は,主成分活性あるいは選択性を増大するために加える物質.[別用語参照]助触媒

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「促進剤」の意味・わかりやすい解説

促進剤
そくしんざい
promoter

化学反応速度変化をもたらす物質。主触媒活性を増大させるために加える物質を助触媒というが,これも促進剤と考えることができる。

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世界大百科事典(旧版)内の促進剤の言及

【コンクリート】より

…これを混和材料admixtureといい,このうち使用量が少なく配合設計に算入しないものを混和剤,使用量が比較的多く配合設計の際考慮する必要のあるものを混和材と呼んでいる。前者の例としては,界面活性作用によってワーカビリチー,耐久性などを向上させるAE剤や減水剤,硬化過程で膨張を起こさせる膨張混和剤,コンクリートの凝結・硬化の時間を調節する促進剤や遅延剤などがあり,後者にはそれ自身には水硬性はないが,コンクリート中の水酸化カルシウムと化合して不溶性の化合物を作り,強度を増すとともに水密性を向上させるポラゾンなどがある。
[施工]
 よいコンクリートを作るには,よく管理された材料の計量,練混ぜ,運搬,打込み,締固め,表面仕上げ,養生などが実施されなければならない。…

【触媒】より

… 一般に触媒は反応を促進させるが,なかには遅らせるものもあり,とくに前者を正触媒,後者を負触媒ということがある。また,触媒成分に少量の違う物質を添加し,活性をさらに増大させる助触媒(促進剤ともいう)としては,アンモニア合成用の鉄触媒におけるアルミナやカリウムの例が挙げられる。逆に,少量の添加物質のために活性が著しく低下する,水素化触媒反応における硫黄化合物のような例も数多く知られ,触媒毒と呼ばれる。…

※「促進剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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