俄踊(読み)ニワカオドリ

デジタル大辞泉 「俄踊」の意味・読み・例文・類語

にわか‐おどり〔にはかをどり〕【×俄踊(り)】

その場で即興的に演じるこっけいな踊り
俄狂言の中でおどる踊り。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「俄踊」の意味・読み・例文・類語

にわか‐おどり にはかをどり【俄踊】

〘名〙 俄狂言の際におどる踊り。また、その場で即興的に演じる滑稽な踊り。
滑稽本和合人(1823‐44)初「俄踊(ニハカヲドリ)が今其処をと、通り囃子に音を聞き」

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世界大百科事典(旧版)内の俄踊の言及

【俄】より

…江戸時代の天和(1681‐84)のころ,京都島原遊廓の楼客の間で頓智を競う遊びが起こり(《好色一代男》),同じ島原の住吉祭には風流(ふりゆう)から発した即興の仮装が出て,町人たちが盛んに即興狂言を演じた。この素人の〈流し俄〉は江戸の吉原でも享保(1716‐36)のころ九郎助稲荷の祭礼に行われ,明和(1764‐72)のころには俄踊が行われている。安永・天明(1772‐89)ごろは〈流し俄〉だけでなく,浄瑠璃や歌舞伎の趣向を作り替えての〈座敷俄〉も盛んだった。…

※「俄踊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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