保健指導(読み)ほけんしどう[にゅうようじ]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「保健指導」の意味・わかりやすい解説

保健指導[乳幼児]
ほけんしどう[にゅうようじ]

乳幼児の身体的・精神的発育を正しい方向に指導すること。従来小児科医小児急性疾患の診断治療に追われていたが,第2次世界大戦後の医学進歩により予防医学に対する関心が高まり,保健指導が要望された。その結果育児にあたる若い母親の疑問や問題点を,相談に応じて解決したり方針を与えることを行なっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の保健指導の言及

【看護】より

…健康の危険においては,病気ではないかとの懸念や不安を軽減し,早い時機に相談行動や受診行動を起こせるよう働きかける。健康の回復においては,〈保健指導〉を通して社会とのつながりを考慮して1日も早く日常の生活にたち返れるように働きかける。さらにまた,避けることのできない死に直面した人々には,安らぎを与えるための援助を家族とともに行う。…

【健康教育】より

…今日では成人病予防,自然環境の保全,健康な地域づくりなどにおいて,公衆衛生活動や社会教育におけるこれらの活動の充実・発展が望まれている。 学校における健康教育(保健教育)では,学校行事や学級活動において具体的な行動(活動)を通して行われる保健指導と,系統的・体系的な教授=学習を通して行われる教科の保健学習がおもにこれを担っている。しかし学校で行われるすべての活動が子どもの発達にかかわって組織されるものであるとするなら,健康教育をこれらに限定せず,従来保健教育とは区別されてきた健康管理のための諸活動をも含めて,学校保健の全活動を通して行われるものと理解すべきである。…

※「保健指導」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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