保木野村(読み)ほきのむら

日本歴史地名大系 「保木野村」の解説

保木野村
ほきのむら

[現在地名]児玉町保木野

八幡山はちまんやま町の北西に位置し、東は賀美かみ八日市ようかいち(現神川町)。文永一一年(一二七四)一一月の大嘗会雑事配賦(金沢文庫文書)によると、大嘗会に際して「保木野村」に布三丈六尺・白米六升八合・酒二升・秣一束・菓子一合が賦課されている。「風土記稿」は新義真言宗(現真言宗豊山派)龍清りゆうせい寺境内に応永三二年(一四二五)銘をもつ「妙西尼」と刻された石碑があったと記す。永禄六年(一五六三)二月二六日、用土新左衛門尉に旧領である「保木野之村」などが宛行われた(「北条氏康・同氏政連署判物写」管窺武鑑)。天正一九年(一五九一)の八幡山城主松平家清知行分を示した武州之内御縄打取帳(松村家文書)によれば村柄は下之郷で、田方一一町八反余・畑方一〇町五反余(うち屋敷四反余)、俵高三一六俵余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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