萩原宗固(読み)はぎわら・そうこ

朝日日本歴史人物事典 「萩原宗固」の解説

萩原宗固

没年:天明4.5.2(1784.6.19)
生年元禄16(1703)
江戸中期の歌人。名貞辰,号百花庵。幕府の先手組に所属する幕臣烏丸光栄,武者小路実岳,冷泉為村らに師事して和歌・歌学を学ぶ。江戸の武家歌人として名声高く,また内山賀邸と共に「明和十五番狂歌合」の判者をも勤めて天明狂歌原点に位置したことでも知られる。家集『志野乃葉草』,ほかに『一葉抄』『もずのくさぐき』などの歌学随筆が伝わる。『塙氏雑著』(静嘉堂文庫蔵)も宗固自筆の雑抄。為村との問答である『冷泉宗匠家伺書』には宗固の苦悩もほの見えて興味深い。<参考文献>安藤菊二『江戸の和学者

(久保田啓一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「萩原宗固」の解説

萩原宗固 はぎわら-そうこ

1703-1784 江戸時代中期の歌人。
元禄(げんろく)16年生まれ。江戸の人。幕府与力。烏丸光栄(からすまる-みつひで),武者小路実岳(さねおか),冷泉(れいぜい)為村らにまなぶ。門下塙保己一(はなわ-ほきいち)ら。天明4年5月2日死去。82歳。本姓は鈴木。名は貞辰。別号に百花園など。名は「むねかた」ともよむ。家集に「志野乃葉草」,著作に「拾遺和歌集増抄」など。

萩原宗固 はぎわら-むねかた

はぎわら-そうこ

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android