信施無慚(読み)シンセムザン

デジタル大辞泉 「信施無慚」の意味・読み・例文・類語

しんせ‐むざん【信施無×慚】

僧が布施を受けながら、それにふさわしい徳を積まず、しかも恥じないこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「信施無慚」の意味・読み・例文・類語

しんぜ‐むざん【信施無慚】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。僧が信者から布施を受けながら、その本分である修行を忘れ、罪を作りながら自らかえりみて恥ずるところがないこと。
    1. [初出の実例]「僧都〈略〉身にもちゐる処、大伽藍の寺物仏物にあらずと云ふ事なし。さればかの信施無慙の罪によって、今生に感ぜられけりとぞ」(出典:平家物語(13C前)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android