俳優座劇場(読み)はいゆうざげきじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「俳優座劇場」の意味・わかりやすい解説

俳優座劇場
はいゆうざげきじょう

東京都港区六本木にある劇場劇団俳優座の幹部俳優が公演を休んで映画出演するなど資金集めに苦労の末,1954年4月開場。ギリシア喜劇『女の平和』で幕を開けた。築地小劇場以来の新劇人による小劇場として,俳優座はじめ多くの劇団の活動を支えている。 80年9月に改築され,現在の定員は 300。貸劇場だけでなくプロデュース公演も行なっている。

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デジタル大辞泉プラス 「俳優座劇場」の解説

俳優座劇場

東京都港区にある劇場。1954年開館。座席数は約300席。

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世界大百科事典(旧版)内の俳優座劇場の言及

【劇場】より

…戦後にふたたび復興と再建の季節を迎えることとなった。再復興した劇場のほかに,54年には第1次俳優座劇場(客席401)が新劇専門の小劇場として,また文楽上演を考慮した道頓堀の朝日座(客席1000,1956),大阪の梅田コマ劇場(客席2044,1956),新宿コマ劇場(客席3000,1956),日生劇場(客席1340,1963),帝国劇場(客席1950,1966),国立劇場(客席,大劇場1746,小劇場630,1966),国立演芸場(客席300,1979),国立能楽堂(客席591,1983),国立文楽劇場(客席753,1984)などが新たに開場した。あわせて県民ホール,市・区民会館,公会堂などの多目的ホールが,全国的な規模でひろく設立されているところに,今日の特徴をみることができよう。…

【劇団】より

…49年には演劇研究所を創立,付属俳優養成所を開校して,仲代達矢(1932‐ ),太地喜和子(1943‐92)ら数多くの新人俳優を世に送りだした。そして54年に戦後最初の劇団拠点劇場として東京六本木に俳優座劇場を建設した。杉村春子らの〈文学座〉は1949年に芥川比呂志(1920‐81)らが加入し,フランス演劇研究会をつくって劇界に新風を送り,劇団けいこ場を試演会場とするアトリエの会活動を展開した。…

※「俳優座劇場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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