俵沢村(読み)たわらざわむら

日本歴史地名大系 「俵沢村」の解説

俵沢村
たわらざわむら

[現在地名]静岡市俵沢

安倍川中流の左岸沿い、竜爪りゆうそう山の北西に位置し、南は野田平のたひら村。村の旧家大村氏は信濃国の出身で、宝徳年中(一四四九―五二)油島ゆじま村に移り、のち当村を開いたとも(駿河志料・修訂駿河国新風土記)、永禄年中(一五五八―七〇)大村彦六郎家重が祖となったともいう(駿河記)。なお永禄二年一一月二八日、大村彦六郎は湯島ゆじま(油島村)内大村屋敷などの諸役を免除されている(「今川氏真朱印状」大村文書)。慶長九年(一六〇四)八月の検地名寄帳(大村家文書)には八名の名前と惣高八石余と記される。領主安西外あんざいそと新田と同じ。元禄郷帳では高一六石余。宝暦三年(一七五三)の村明細帳(大村家文書)では高一九石余の反別は二町四反余、うち八石余は本田畑一町余、残りは新田、家数一三(高持一〇・水呑三)・人数八四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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