倉田村(読み)くらたむら

日本歴史地名大系 「倉田村」の解説

倉田村
くらたむら

[現在地名]桶川市倉田

小針領家こばりりようけ村の南、大宮台地上にある。東・南は小針新宿こばりしんじゆく(現伊奈町)かみ(現上尾市)。蔵田とも記される(天正一九年一一月日「徳川家康朱印状」明星院文書)南北約八〇メートル・東西約一五〇メートルの平地林のなかに浅い空堀をめぐらした館跡があり、倉田孫四郎の館跡と伝えられる。倉田孫四郎基行の名は「報恩寺年譜」にみえ、南北朝期「倉田之邑」に隠棲したとある。現岩槻市勝軍しようぐん寺蔵の金剛界西院初夜作法奥書に、天文二二年(一五五三)二月一八日「賜武州足立倉田明星院御本書写畢」とある。天正一九年(一五九一)伊奈忠次小室こむろ(現伊奈町)無量むりよう閼伽井あかい坊屋敷に陣屋を置くにあたり、同坊を「倉田明星院」へと移らせた(同年六月六日「伊奈忠次替地手形」明星院文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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