借位(読み)シャクイ

デジタル大辞泉 「借位」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐い〔‐ヰ〕【借位】

奈良平安時代、位の低い者に一時的に授けられた高位位階。高貴の人に謁見したり、外国へ派遣されたりする際に行われた。
勅許を受けるまでの間、国司がその管内神社に仮に授けた位階。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「借位」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐い‥ヰ【借位】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仮に位階を授けられること。無位の者が、高貴の人に謁見し、または外国使節に接伴するとき、もしくは外国に派遣されるときなど、仮に位階を授けられたこと。また、その位。
  3. 神階一つ。勅許を受けるまでの間、国司がその管内の神社に仮に授けた位階。〔筑後国神名帳(944)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android