普及版 字通 「倡」の読み・字形・画数・意味


10画

(異体字)娼
11画

[字音] ショウ(シャウ)
[字訓] わざおぎ・あそびめ・となえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は昌(しょう)。〔説文〕八上に「樂するものなり」とあり、〔段注〕に、戯れる者を俳、楽する者を倡というとする。〔荘子、山水〕に「倡狂行」の語があり、狂うように歌舞するものをいう。字は娼と通用する。

[訓義]
1. わざおぎ、歌舞するもの、狂い舞いするもの。
2. あそびめ、遊女、うかれめ。
3. 猖と通じ、狂う。
4. 唱と通じ、うたう、となえる。
5. 昌と通じ、さかん。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕倡 太乃之(たのし)、、佐加由(さかゆ)、、由太介之(ゆたけし)〔名義抄〕倡 ウタウタヒ・ウタメ・ウタフ・イザナフ・アソブ・マフ・ワザウタ/倡 イザナヒミチビク/倡女 ウタメ 〔立〕倡 アソブ・サソフ・ワザ・ウタヘ・ウタフ・アサケル・タノシ・ユタケシ・イサナフ

[語系]
倡・娼・唱thjiangは同声。唱は〔説文〕二上に「くなり」とあって、いわゆる発歌唱導することをいう。楽人を倡といい、娼はその俗字。のち遊女の意に用いる。

[熟語]
倡家・倡・倡楽・倡館倡伎倡義倡議・倡狂倡言・倡子倡始・倡首・倡女倡随・倡率倡諾・倡道・倡導倡被倡弁・倡母倡門倡優倡佯倡揚倡踊倡令倡楼・倡和
[下接語]
歌倡・戯倡・浩倡・女倡・斉倡・提倡・俳倡・夫倡・名倡・優倡

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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