ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「偽扉」の意味・わかりやすい解説 偽扉ぎひfalse door 古代エジプトの墓につけられた見せかけの扉。石製または木製で表面が家屋の正面あるいは入口に似せてあり,壁龕のようにマスタバの壁面にはめこまれている。死者はこの扉を通じて供物を受取り,生者に会うことができると考えられた。一般に縦に長い長方形で,中央に入口を想定し,その左右に死者の像や名前,生前の職名,供物のリストなどが浮彫され,彩色されたものもある。第3王朝 (前 2686頃~13頃) から現れる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by