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偽装出向 ギソウシュッコウ

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デジタル大辞泉の解説

ぎそう‐しゅっこう〔ギサウシユツカウ〕【偽装出向】

実態は労働者派遣であるのに、出向の形をとって労働者を就業させること。→偽装請負
[補説]事業者間で出向契約を締結して労働者を出向させていても、雇用機会の確保、経営・技術指導、職業能力開発、企業グループ内の人事交流などの正当な目的がなく、人材・労働力を提供するための事業として行われている場合は、職業安定法で禁止されている労働者供給事業にあたるとみなされる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

偽装出向

出向契約を装って、外部からの労働者を実質的に派遣状態で働かせる手烹請負契約を装う「偽装請負」と同じく、社会保険の加入確認といった使用者責任を免れることができる。国内では労働者の権利保護のため、職業安定法で労働者の供給事業は原則的に禁止されている。賃金のピンハネが横行し、労働安全もないがしろにされた戦前の労働実態の反省からだ。例外的に労働者供給事業が認められるには、労働者派遣法のさまざまな要件を満たさなければいけない。たとえば、メーカー側が外部から労働者の派遣を受ける場合、社会保険の加入確認や長期派遣者に対する直接雇用の申し込みといった様々な義務が発生する。「偽装請負」や「偽装出向」が広まっているのは、こうした義務を免れるためだ。労働者を送り込む人材会社が法令順守を徹底しないことも大きい。偽装請負に絡んでは大手人材会社に初の事業停止命令が出され、偽装出向に対しても批判が強まっている。

(2006-10-06 朝日新聞 朝刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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