備前国岡山城絵図(正保城絵図)
びぜんのくにおかやましろえず
一九七×二四三センチ
原図 池田家文庫
解説 肉筆彩色画。「備前国岡山城絵図 松平新太郎」と注記があり、正保の国絵図編纂事業にあたり、国絵図に添えて郷帳・道帳とともに岡山藩主池田新太郎光政から幕府に提出された城絵図の控図。いわゆる正保城絵図とよばれるもので、諸国諸城の軍事機能の掌握を目的とした軍用図である。城郭建物の精緻な立体描写、主要施設の規模・間隔などの詳細な注記、城下の侍屋敷・下屋敷・足軽屋敷・町屋(町名記入なし)・寺の区分、街路・川堀間数の記入、大手門に通じる主要コースの朱引、城周辺の地形の描写などが特徴的である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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