最新 地学事典 「傾動補正」の解説
けいどうほせい
傾動補正
tilt correction
傾斜した地層の磁化方位を傾斜前のそれに補正すること。古地磁気研究において磁化獲得後の地塊の動きは,それ自身を目的とするとき以外は障害となる。そこで,地層に傾斜のある場合,水平軸を回転軸とした単純な傾動であると仮定して傾斜前の磁化方位を計算して傾動補正を行う。具体的には地層の走向を軸として,傾斜分だけ磁化方位を回転させる。2回以上の傾動を被った場合や,傾動の軸が水平でなかった場合には傾動補正は一般に正しい偏角を与えない。一方,伏角は地層が水平なときに獲得された磁化でありさえすれば,傾動補正で正しい値を得ることができる。傾斜補正とも。
執筆者:渋谷 秀敏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

