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地塊(読み)チカイ

世界大百科事典 第2版の解説

ちかい【地塊 block】

地質学的には,剛体的な挙動をするとみなすことのできる地殻の一部であって,多くの場合,隣接部分とは断層によって境されている。地殻は,大小さまざまな規模の地塊から成ると考えられるが,安定地塊,大陸地塊などと呼ばれるものは,なかでも最も大規模なものである。 地塊の運動を地塊運動block movementといい,その性質は地塊の境界となっている断層の運動様式で特徴づけられる。断層の運動様式には,断層面の走向に平行な移動成分の大きい〈横すべり〉型のものと,断層面の傾斜方向に沿う移動成分の大きい〈縦すべり〉型のものとがあり,さらにこのほかに回転を伴う型の運動もある。

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大辞林 第三版の解説

ちかい【地塊】

周囲を断裂によって限られた地殻の部分。地殻は連続一様なものではなく、地塊の集合と見なされる。断層で画された地塊を、特に断層地塊という。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地塊
ちかい

(1)礫(れき)の粒径の一区分として、角礫状の巨礫(ボールダーboulderともいい、粒径256ミリメートル以上)をさしていう場合と、(2)断層で限られた地殻の断片、すなわち断層地塊の同義語として用いられる場合がある。(2)の場合、測地学的地塊、地質学的地塊、地形学的地塊の三つの型の地塊が考えられる。
 断層で限られた大小さまざまな地塊(ブロックblock)は、時代的に異なった断層運動(地塊運動)で形成される。測地学的地塊は、精度の高い水準測量の改測資料から判明する地殻表面部の断層地塊をさしている。わが国では1920年代~30年代に水準測量の改測資料によって、肉眼では観察できない地塊の微細な差別運動が明らかにされた。このことから詳しくみると、寄木細工のような複雑な地塊構造の一部が、新しい地塊運動の影響を受けていることが推定されるようになった。
 地質学的地塊には、海洋地塊、大陸地塊、楯状地(たてじょうち)地塊などのように地質学的大構造単元、不整合面下にある断層地塊や侵食で平坦(へいたん)化された断層地塊などがある。また、地形学的地塊は、断層山地や断層盆地などのように、地形の起伏に現れた断層地塊をいう。このタイプの地塊の発達は、カレドニア造山運動やバリスカン造山運動などが行われた地帯や、アルプス‐ヒマラヤ造山帯や環太平洋造山帯などに顕著にみられる。[有井琢磨]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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