働態学(読み)どうたいがく(その他表記)ergology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「働態学」の意味・わかりやすい解説

働態学
どうたいがく
ergology

ドイツ語読みでエルゴロギーともいう。ギリシア語ergonは働き,仕事を意味するため,この語は多様に解釈されている。 E.H.ヘッケル労働科学の意味で使用し,R.マルティンと F.サラシンは未開民族の習俗その他を表わすのに用いた。長谷部言人は,人類の働きがその形態に及ぼす影響を研究する学として使用した。 1970年に発足した人類働態学研究会では,人間の労働や生活行為の生物学的研究と解しており,特に人間工学 ergonomicsが「人間の作業を管理する」という意をもち,とかく作業中心で人間が従となりがちな傾向があるのに対して,あくまでも人間を研究対象とすることを目指している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ヒトメタニューモウイルス

(5)ヒトメタニューモウイルス(human metapneu­movirus: hMPV)概念 ヒトメタニューモウイルスはパラミクソウイルス科メタニューモウイルス属に属するウイルスで,急性呼吸器感染症...

ヒトメタニューモウイルスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android