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労働科学 ろうどうかがくscience of labour

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

労働科学
ろうどうかがく
science of labour

資本主義的経済構造および生産関係のもとに成立する労働過程の法則を研究する科学。主として生理学衛生学および心理学的方法論に基づいて,(1) 労働力,(2) 労働環境,(3) 労働組織,(4) 労働方法,(5) 労働条件を研究するものであるが,F.ギーゼのように,さらにその範囲を広めて生産科学,労働教育学,経済学,労働法,哲学まで含める場合もある。日本で最も古い倉敷労働科学研究所 (現労働科学研究所 ) の初代所長暉峻義等も体系的には同じような考え方を発表している。労働科学という言葉は歴史的に新しく,ベルギーの生理学者 J.イオテイコによって使用されたのが最初で,ドイツ,フランス,ベルギー,日本などで多く用いられているが,イギリス,アメリカではほとんど用いられていない。 (→人間工学 )

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デジタル大辞泉の解説

ろうどう‐かがく〔ラウドウクワガク〕【労働科学】

労働を、生理学・心理学・衛生学・病理学など自然科学的方法によって研究する学問。労働の質の向上や労働者の生活の福祉に寄与することを目的とする。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろうどうかがく【労働科学】

労働者の労働と生活をめぐる諸問題を取り上げて調査研究を行い,労働生活の質(労働の質)の向上および労働者の健康と福祉の増進に寄与するための具体的方策について考究する応用科学である。そこで取り上げられる問題は労働力,労働過程と労働力再生産のすべてを含むが,そのなかで労働者の健康と福祉に望ましくない条件,とくに過労やそれに起因する健康障害,職業病や労働災害の原因となり,あるいはそれらを誘発しやすい労働条件,労働環境の各要素について実証的研究を行い,その予防対策を考究する。

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大辞林 第三版の解説

ろうどうかがく【労働科学】

労働を、生理学・心理学・衛生学・統計学などの手法を用いて研究する学問分野。労働に関する最良の条件・方法の発見を目的とする。

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