スイス生れのドイツ系人類学者。チューリヒに生まれ,1905年にチューリヒ大学の人類学の教授となったが,11年から14年まで大学をはなれてパリに滞在し,その間に人類学研究法の統一を目ざした有名な《人類学教科書Lehrbuch der Anthropologie》(1914)を著した。これはフランスのトピナールの教科書に次いで,ヨーロッパ自然人類学の代表的な教科書となり,著者の死後も28年には改訂第2版全3巻,続いて57年から66年にかけて改訂増補第3版全4巻が,それぞれ教え子の手によって刊行され,全世界の研究者の間に流布している。これによって人体とその骨格の計測法や計測器が世界的に統一され,比較研究が著しく促進されることとなった。晩年はミュンヘン大学の教授となり,多くの人類学者を養成した。日本の人類学者長谷部言人も1921-22年に彼のもとに留学した。
執筆者:山口 敏
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(長門谷洋治)
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スロバキア中部、ジリナ県マルティン郡の中心都市。人口6万0133(2001)。小ファトラと大ファトラの山脈に挟まれたトリエツ盆地に位置する。1340年に市の権利を得た。1861年に「スロバキア国民の覚え書き」が出され、63年には文化団体「マチツァ・スロベンスカー」が旗揚げされるなど、スロバキア人の民族意識形成に重要な役割を果たし、1994年に「国民文化の中心地」と法的に定められた。おもな工業に重機械、木材加工、印刷などがある。
[木村英明]
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…定義づけられた身体の計測点の間の直線距離(触角計,滑動計,身長計,計測板により計測),周径,弧長,角度,容積,重量,比重等を測定する。計測の基準はマルティンRudolf Martin(1864‐1925)によって与えられた。計測値は各種の数理統計法による処理を経て,個体もしくは集団の特性の記述に当てられる。…
…定義づけられた身体の計測点の間の直線距離(触角計,滑動計,身長計,計測板により計測),周径,弧長,角度,容積,重量,比重等を測定する。計測の基準はマルティンRudolf Martin(1864‐1925)によって与えられた。計測値は各種の数理統計法による処理を経て,個体もしくは集団の特性の記述に当てられる。…
…計測値は個体の身体に固有のものではあるが,個体間あるいは集団間の比較にも用いられるので,計測者,計測方法による誤差をできるだけ少なくするため,統一された方法と熟練が要求される。今日最も広く用いられているのは,R.マルティンの《人類学教科書Lehrbuch der Anthropologie》(1914)に記載されている計測法である。これには生体計測にあたって最も重要とされる全身の計測の基準点(計測点),計測項目のほか,計測器具,計測方法などが詳細に述べられており,多くの研究者はこの方法(マルティン計測法)に準拠して計測を行っている。…
※「マルティン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
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