優通駅(読み)ゆうずのえき

日本歴史地名大系 「優通駅」の解説

優通駅
ゆうずのえき

古代の壱岐に置かれた西海道の駅家。読みはユズまたはユウズ、インツなどが考えられる。肥前国から出た船が壱岐島の南部にあたる当駅に入り、島の内陸部を北上して伊周いす駅に至る路程であった。「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条に壱岐国二駅の一つとして「優通」がみえ、駅馬五疋が置かれていた。「和名抄」に記される時通ゆうず郷に駅家と注記があることから、同郷に優通駅が置かれていたのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android