元興寺跡(読み)がんごうじあと

日本歴史地名大系 「元興寺跡」の解説

元興寺跡
がんごうじあと

[現在地名]中区正木四丁目

名古屋台地が熱田方面へ延びる中央部西縁、標高一〇メートルに位置した寺院跡。江戸時代の好古家瓦礫舎主人の収集品に当寺跡出土の華麗な忍冬蓮華文軒丸瓦があって、その存在が明らかにされている。瓦は七世紀後半白鳳時代のもので、類似の少ない軒丸瓦であるが、第二次世界大戦後、正木まさき四丁目で瓦類が採集された以外、寺跡規模・伽藍などはわかっていない。「日本霊異記」などの道場法師の伝説が当寺の創建説話となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android