御嵩町の中央部、可児川北岸にある。大寺山と号し、天台宗。本尊は薬師如来。近世までは
寺蔵の元禄四年(一六九一)「願興寺記」によると、建長年間(一二四九―五六)本尊千手観音が盗まれたので、快慶作の千手観音を入手して本尊とした。明応元年(一四九二)兵火によって一山ことごとく焦土と化し、文禄―慶長(一五九二―一六一五)頃に本山金山寺の豪円によって堂宇が修復されたが、明暦元年(一六五五)火災で炎上した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
岐阜県可児(かに)郡御嵩(みたけ)町にある天台宗の寺。大寺山(おおてらさん)願興寺と号する。通称を可児大寺、可児薬師(やくし)、蟹(かに)薬師ともいう。本尊は薬師如来(にょらい)。815年(弘仁6)伝教(でんぎょう)大師(最澄(さいちょう))の開山。縁起によると、996年(長徳2)一条(いちじょう)天皇の皇女(行智尼)がこの地に庵(いおり)を結び薬師如来を礼拝していると、寺の南西にある尼ヶ池から蟹の背に乗った薬師如来像が池の面に浮かんだので、その像を本尊の胎内仏として祀(まつ)り、一条天皇の勅命により七堂伽藍(がらん)が建立されたと伝える。1108年(天仁1)と1572年(元亀3)に兵火にかかり堂宇と寺宝の多くを焼失したが、1581年(天正9)再興された。また1625年(寛永2)に尾州藩主源敬公より薬師領として黒印100石を付せられ明治維新まで継続した。薬師如来坐像(ざぞう)、日光月光菩薩立像、十二神将立像、四天王立像など国重要文化財の仏像24体がある。
[中山清田]
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