先天性頸嚢胞(読み)せんてんせいけいのうほう(その他表記)congenital cyst of the neck

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「先天性頸嚢胞」の意味・わかりやすい解説

先天性頸嚢胞
せんてんせいけいのうほう
congenital cyst of the neck

正中頸嚢胞と側頸嚢胞の2種類があるが,両者は発生学的に異質のもの。前者は,生後に閉鎖し退化するはずの甲状舌管が残留し,腫脹して嚢胞を形成したもので,前頸部の正中線上に発生する。後者は鰓弓の遺残で,正中線の側方に発生する。頸瘻は,頸嚢胞が皮膚に瘻孔をつくり,粘液や膿性の分泌液を出すもので,自然に治癒することもあるが,嚢胞や瘻孔があるかぎり再燃を繰返すので,その上皮を完全に除去することが必要である。

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