先天性頸嚢胞(読み)せんてんせいけいのうほう(その他表記)congenital cyst of the neck

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「先天性頸嚢胞」の意味・わかりやすい解説

先天性頸嚢胞
せんてんせいけいのうほう
congenital cyst of the neck

正中頸嚢胞と側頸嚢胞の2種類があるが,両者は発生学的に異質のもの。前者は,生後に閉鎖し退化するはずの甲状舌管が残留し,腫脹して嚢胞を形成したもので,前頸部正中線上に発生する。後者鰓弓の遺残で,正中線の側方に発生する。頸瘻は,頸嚢胞が皮膚に瘻孔をつくり,粘液や膿性の分泌液を出すもので,自然に治癒することもあるが,嚢胞や瘻孔があるかぎり再燃を繰返すので,その上皮を完全に除去することが必要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む