光悦垣(読み)こうえつがき

家とインテリアの用語がわかる辞典 「光悦垣」の解説

こうえつがき【光悦垣】

日本の伝統的な竹垣一つ。割り竹を粗い目の菱形(ひしがた)に組み、割り竹の束をのせたもので、頂部がゆるい曲線を描く。◇近世初期の芸術家本阿弥(ほんあみ)光悦が好んだことに由来。「臥牛垣(がぎゅうがき)」ともいう。

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の光悦垣の言及

【垣】より

…農村にはまた,馬の放牧地の境の垣である馬塞(ませ)や,猪や鹿の害を防ぐために耕地の周囲にめぐらす鹿垣があった。垣の意匠の著しい発達は,桃山時代以降の茶室や数寄屋造の普及とともに見られ,これらは主に竹や樹木の細枝を材料として,自然らしさと意匠の洗練を目的としたもので,桂垣(かつらがき),建仁寺垣,矢来垣,光悦垣など,多くの種類がある。桂離宮の周囲に用いられている竹垣のように,生きたままの竹の幹を折り曲げて編むようなものもあった。…

※「光悦垣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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