免疫性台木(読み)めんえきせいだいぎ(その他表記)immune rootstock

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「免疫性台木」の意味・わかりやすい解説

免疫性台木
めんえきせいだいぎ
immune rootstock

強耐性台木ともいう。特殊な病虫害に対し抵抗力の強い種類または品種を用いた台木。ぶどうでは根や葉に寄生して生育を阻害するフィロキセラに対するルペストリス,ベルランディエリー,りんごでは綿虫に対するウィンターマジェチン,ノーサーンスバイなどの品種が有名。強耐性は遺伝形質であるが,接 (つぎ) 木によって植物体全体に形成されるのではなく,台木から生長した根部および主幹部が病虫害に対して強耐性を示すものである。

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世界大百科事典(旧版)内の免疫性台木の言及

【台木】より

…栽培的に重要なのは,台木の種類によって地上部の大きさ,結実までの期間,種々の不良環境に対する適応性が異なることである。また,根に寄生する病虫害に対して抵抗性をもつ台木(免疫性台木)に接木すれば,それらの被害を回避することができる。リンゴ栽培では,近年樹高を低くして果実を収穫しやすくするために,枝の伸長を抑え,地上部を小型化する台木(矮性(わいせい)台)を利用することが多くなっている。…

※「免疫性台木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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