日本歴史地名大系 「兎遺跡」の解説 兎遺跡うさぎくいいせき 福島県:石川郡玉川村蒜生村兎遺跡[現在地名]玉川村蒜生 兎喰阿武隈川右岸丘陵上に立地し、昭和六〇年(一九八五)国営総合農地開発事業母畑(ぼばた)地区の事業区にかかるため発掘調査され、平安時代初頭前後の墓坑一九基が発見された。これらの墓坑群は丘陵尾根部付近の南緩斜面に散在している。墓坑の平面形状は長方形ないし楕円形で、大きさは長軸一・三―三メートル、短軸〇・四―一メートルと大小あるが、長軸一・九メートル、短軸〇・九メートル付近のものが多く、等高線にほぼ並行して掘込まれる傾向が強い。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報