入君保(読み)いりぎみほ

日本歴史地名大系 「入君保」の解説

入君保
いりぎみほ

神之瀬かんのせ川の形成した沖積平地で、現君田村の中心をなす東入君ひがしいりぎみ・西入君地区とその南西藤兼ふじかね地区を領域とする。入君保の名は、建武元年(一三三四)五月日付の備後国恵蘇えそ踊喜ゆき(現比婆郡口和町)の一分地頭城頼連の申状案(毛利家文書)に「其後又相催自国他国可致合戦之由、任令旨之旨、馳下備後国、責随同三吉下村并入君保等」とみえるが、詳細は不明である。

また明応六年(一四九七)正月一四日付で岸本兵庫助に宛てた山内豊通感状(「芸備郡中士筋者書出」所収)に「今度於入君忠節無比類候、被成御感状、弥御忠節肝要ニ候」とあり、岸本兵庫助については同日付の三吉豊高宛の某感状(同書所収)に「去十二月於入君要がい(害)、被官兵庫助致忠節之由候」とあり、「芸藩通志」に「本亀山、西入君村にあり、(中略)岸本兵庫所守」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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