隠居分(読み)インキョブン

精選版 日本国語大辞典 「隠居分」の意味・読み・例文・類語

いんきょ‐ぶん【隠居分】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 隠居の身分。
    1. [初出の実例]「つゐには其身を分て、子息松王麻呂に去渡し、隠居分たるべき上意にて西国へ下向し」(出典:応仁略記(1467‐70頃か)上)
  3. 隠居する際、または、隠居したものに隠居の財産として、その家の動産不動産を分割してあてがうもの。隠居銀。隠居免。
    1. [初出の実例]「此内為隠居分弐百貫文之地、孝景一世之可相抱候」(出典上杉家文書‐明応四年(1495)一二月二六日・長尾孝景譲状)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android