西入君村(読み)にしいりぎみむら

日本歴史地名大系 「西入君村」の解説

西入君村
にしいりぎみむら

[現在地名]君田村西入君

神之瀬かんのせ川の右岸に位置し、東は東入君村に接する。古くは東入君村と一村であったが、寛文一一年(一六七一)に分村(国郡志下調書出帳)。享保七年(一七二二)写の三次郡覚書(広島大学蔵)によれば、畠屋敷二〇町四反八畝余・田五一町三畝余、人数三一二・戸数五一(本百姓四三・名子八)、牛一二・馬八とあり、文政二年(一八一九)の「国郡志下調書出帳」では人数二九七・戸数六二、牛四〇・馬四五で、とくに牛馬の普及が目立つ。天保一〇年(一八三九)に普請した、梁二間半・桁五間の西入君村の社倉を兼ねた郷倉が、明治以後も民有倉庫として今に残る。

神之瀬川右岸に鎮座する聖霊しようりよう社は「芸藩通志」に「吉備田狭・崇道天皇以下八神を祭ると云、されば皆叛臣にて京都御霊社に同じ」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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