入文字(読み)いれもじ

精選版 日本国語大辞典 「入文字」の意味・読み・例文・類語

いれ‐もじ【入文字】

〘名〙 和歌における遊戯的技巧の一つ。和歌の中に、歌の意味とは無関係な語や文字をかくし詠み込むこと。また、その語や文字、物の名。たとえば、「来べき程(ほど)(とき)過ぎぬれや(古今)」に「ほととぎす」が入れてあるなど。
※桂宮本中務集(989頃)「村上御時に、いれもじの哥仰せにて、かみにはたき、しもにはあはをいれさせ給ふに 世々をへて落ちくる滝の白絲にぬける玉とはあはやなるらん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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