全国労働組合自由連合会(読み)ぜんこくろうどうくみあいじゆうれんごうかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「全国労働組合自由連合会」の意味・わかりやすい解説

全国労働組合自由連合会
ぜんこくろうどうくみあいじゆうれんごうかい

略称全国自連アナキスト (自由連合) 系労働組合の日本最初のナショナル・センター。 1926年5月結成。関東大震災後アナキスト系労働組合は後退していたが,印刷工を中心に運動再興を目指して結集した全国連合で,結成時には4連合会 25組合約1万 5000名 (同連合会発表) の組合員を擁した。しかしすぐに内部対立と弾圧に直面して弱体化し,28年3月第2回続行大会を機に分裂,全国自連にとどまった純正アナキスト系に対して,労働組合を重視する脱退派は,日本労働組合自由連合協議会を結成した。 35年無政府共産党事件や農村青年社事件によって弾圧を受け,自然消滅した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android