すべて 

全米相互援助条約(読み)ぜんべいそうごえんじょじょうやく(その他表記)Inter-American Treaty of Reciprocal Assistance

日本大百科全書(ニッポニカ) 「全米相互援助条約」の意味・わかりやすい解説

全米相互援助条約
ぜんべいそうごえんじょじょうやく
Inter-American Treaty of Reciprocal Assistance

全米の連帯性および協力の原則に従い、アメリカ合衆国および中南米の21か国、あわせて22か国の間で結ばれた安全保障条約である。チャプルテペック協定の発展したものであり、1947年9月2日、リオ・デ・ジャネイロにおいて署名され、翌年12月3日発効した。国連憲章に規定する地域的取極めとして、戦争または武力行使を否認し(1条)、相互間の紛争を平和的手段によって解決することを誓約するが(2条)、本条約の核心は防衛条項(3条~9条)にある。一締約国に対する武力攻撃を全締約国に対する攻撃とみなし、集団的自衛権に基づいて相互援助ないし共同防衛を組織化する。

[森脇庸太]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

すべて 

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む