八人町(読み)はちにんまち

日本歴史地名大系 「八人町」の解説

八人町
はちにんまち

[現在地名]富山市八人町・荒町あらまち日之出町ひのでまち蛯町えびちよう白銀町しろがねちよう

蛯町の北にあり、田地方のうち。寛文六年(一六六六)の御調理富山絵図および万治年間富山旧市街図は、荒町と町の境界付近から東に延びる東西町並に八人町と記し、安政元年(一八五四)の富山城下絵図(県立図書館蔵)などには、蛯町の北に続く南北の町並に八人町とある。前田利次による町割当初からの町で、天保一二年(一八四一)の富山町方旧事調理によると当地は古く川筋にあたり、町名船頭が八人居住したことに由来すると伝える。また慶長(一五九六―一六一五)頃の有力町人である八人衆にちなむともいわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android