八兵衛洞遺跡群(読み)はちべえぼらいせきぐん

日本歴史地名大系 「八兵衛洞遺跡群」の解説

八兵衛洞遺跡群
はちべえぼらいせきぐん

[現在地名]沼津市足高 尾上

沼津市街地の北方愛鷹あしたか山南麓の標高一五〇―一六〇メートル付近に位置する弥生・古墳時代の集落遺跡。三つの丘陵尾根を利用しており、尾根の西側から順にC地区・A地区・B地区に分けられる。調査は尾根ごとにそれぞれ一つのムラを想定して始められたが、本来は一つのムラであったと思われる。A地区で竪穴住居跡二一基・土坑二基・掘立柱建物跡一基が発見され、B地区では竪穴住居跡五〇基・竪穴一基・掘立柱建物跡一基を確認、さらにC地区では竪穴住居跡一三基と、そのほぼ中央部で集落南北に二分するかのように溝状遺構が確認できた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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