日本歴史地名大系 「旧駿東郡地区」の解説 旧駿東郡地区きゆうすんとうぐんちく 静岡県:沼津市旧駿東郡地区駿河湾東奥部を取囲むように広がる市域のうち、伊豆半島の基部に位置する江浦(えのうら)地区より北の地域。愛鷹(あしたか)山の南麓から駿河湾にかけて展開する。近世には駿河国駿東郡に属し、同郡の南西部を占めていた。天保郷帳では五一ヵ町村(宿・新田を含む)で構成され、愛鷹山の南面には寛政八年(一七九六)幕府によって愛鷹牧(一部は現長泉町など)が置かれている。慶応四年(一八六八)に駿府藩が成立すると、全域が同藩領となる。明治二年(一八六九)駿府藩は静岡藩と改称、同四年の廃藩置県で静岡藩は静岡県となる。大区・小区制では明治七年には第一大区の第一、六―八小区に属していた。明治二二年の町村制施行で、駿東郡沼津町・楊原(やなぎはら)村・大平(おおひら)村・静浦(しずうら)村・片浜(かたはま)村・原(はら)町・大岡(おおおか)村・金岡(かなおか)村・鷹根(たかね)村・浮島(うきしま)村(一部は現富士市)の二町八村に編成された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by