八坂方墳(読み)やさかほうふん

日本歴史地名大系 「八坂方墳」の解説

八坂方墳
やさかほうふん

[現在地名]東山区下河原町

高台寺境内裏山にある古墳中期と推定される方墳。一辺約四〇メートル、墳丘高三メートルを測る。墳丘は二段築成され、埴輪列がみられる。方墳は京都盆地では例が少なく、中期のものとしては唯一である。

将軍塚付近古墳群系譜的につながる当地首長墓で、古墳群の中心をなしている。しかし八坂方墳以降のものは、東山山麓から平野部にかけて市街地化が進められた際に破壊、消滅したと考えられ、その後の系譜をたどることはできない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android