八坂方墳(読み)やさかほうふん

日本歴史地名大系 「八坂方墳」の解説

八坂方墳
やさかほうふん

[現在地名]東山区下河原町

高台寺境内裏山にある古墳中期と推定される方墳。一辺約四〇メートル、墳丘高三メートルを測る。墳丘は二段築成され、埴輪列がみられる。方墳は京都盆地では例が少なく、中期のものとしては唯一である。

将軍塚付近古墳群系譜的につながる当地首長墓で、古墳群の中心をなしている。しかし八坂方墳以降のものは、東山山麓から平野部にかけて市街地化が進められた際に破壊、消滅したと考えられ、その後の系譜をたどることはできない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android