日本歴史地名大系 「八幡塚村」の解説 八幡塚村はちまんづかむら 東京都:大田区八幡塚村[現在地名]大田区東六郷(ひがしろくごう)一―四丁目・仲六郷(なかろくごう)一丁目・同三―四丁目・南六郷(みなみろくごう)一丁目・同三丁目など高畑(たかはた)村の東、荏原(えばら)郡の南端に位置する。東海道が六郷川(多摩川)を渡る渡頭に臨む往還の村。鎮守八幡(現六郷神社)の社地に八幡塚と号する塚のあることに由来する村名といわれる。南は川を隔て東海道川崎宿など。同宿内に当村の飛地一〇町余があるほか、隣接する各村に八〇余所の飛地がある。地形はなべて平らで水田・陸田が相半ばする(風土記稿)。万延元年(一八六〇)の村絵図(鈴木家蔵)をみると、村の中央を南北に東海道が貫いており、往還の東側に鎮守八幡社、西側に宝珠(ほうじゆ)院があり、東海道に沿って人家の分布する様子がよくうかがえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by