八斗沢村(読み)はつとざわむら

日本歴史地名大系 「八斗沢村」の解説

八斗沢村
はつとざわむら

[現在地名]十和田市八斗沢

奥州街道筋の東側、砂土路さどろ川の右岸に位置する。北は立崎たちざき村、南は相坂おうさか村の支村高清水たかしみずおよび犬落瀬いぬおとせ(現上北郡六戸町)、東は折茂おりも村の支村沖山おきやま(同町)に接する。

寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」に「八斗沢村 高四十一石九斗余 郡分郷村高書上十六石八斗 馬四十四疋」とみえ、家数一五。享和三年(一八〇三)の仮名付帳には家数四八、うち本村一〇、支村の虫神むしかみ五、大下内おおしたない四、菩提寺ぼだいじ四、小川原こがわら二五とある。七戸しちのへ通に属する。慶応元年(一八六五)新田開発があり、給人による見立てが始まったが、三ヵ村の惣百姓より「八斗沢ニは御存之通表通ハ不残三本木開発の為御請書差出置候得ハ、只今右より外ニ空地一切無御座候」(「御頼奉申上新田開発之事」山端家文書)余地のないことを述べている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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