八木岡庄(読み)やぎおかのしよう

日本歴史地名大系 「八木岡庄」の解説

八木岡庄
やぎおかのしよう

現真岡市八木岡付近を中心とし、五行ごぎよう川とその支流川に囲まれ、中村なかむら庄と東接する皇室領庄園。開発・寄進主体などは不詳。嘉元四年(一三〇六)六月一二日の昭慶門院領目録案(竹内文平氏旧蔵文書)に「室町院御領」として、「八木岡庄親王御分被進照慶門院」とある。この目録案は、同三年に没した亀山法皇の遺領(大覚寺統皇室領庄園群)のうちから、亀山法皇の皇女昭慶門院の伝領した庄園を書上げたものである。八木岡庄が昭慶門院領となったのは、「親王御分、被進照慶門院」との注記から、後宇多天皇の皇子尊治親王(後醍醐天皇)の寄進によることがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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