日本歴史地名大系 「八木用水」の解説 八木用水やぎようすい 広島県:広島市安佐南区八木村八木用水南下安(みなみしもやす)村の大工卯之助によって明和五年(一七六八)に完成した灌漑用水路。卯之助(うのすけ)用水・定水・常用水ともよばれる。八木村十歩一(じゆうぶいち)から取水し、打越(うちこし)村(現西区)に至る四里の水路で、完成の結果八木・緑井(みどりい)・中須(なかす)・中筋古市(なかすじふるいち)・西原(にしはら)・長束(ながつか)と現西区の新庄(しんじよう)・楠木(くすのき)・打越の九村を中心に、上安(かみやす)・相田(あいた)・大町(おおまち)・南下安・北下安などの諸村は大いに恩恵をこうむった。それまでは安(やす)川の水に頼ったり、太田(おおた)川の取水を試みたが、必要な水量を確保することはできなかった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by