新庄(読み)しんじょう

精選版 日本国語大辞典 「新庄」の意味・読み・例文・類語

しんじょう シンジャウ【新庄】

山形県北東部地名最上川が流れる新庄盆地の中心都市。江戸時代は戸沢氏六万八千石の城下町として発達。奥羽本線陸羽東線陸羽西線が交わる交通要地。平成一一年(一九九九山形新幹線が新庄まで延伸された。昭和二四年(一九四九市制

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デジタル大辞泉 「新庄」の意味・読み・例文・類語

しんじょう〔シンジヤウ〕【新庄】

山形県北東部の市。もと戸沢氏の城下町。新庄盆地の中心地で、米の産地新庄まつりで知られる。人口3.9万(2010)。

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日本歴史地名大系 「新庄」の解説

新庄
しんじよう

近世の新庄村を荘域としたと思われるが、開発・立荘の時期は不詳。

新庄の字安行やすゆきにあった長福ちようふく寺の大般若経写経の奥書に「至徳二(四)丁卯三月六日(中略)防州玖珂郡楊井本庄長福寺施入之、願主真光禅尼」とみえ、蓮華王れんげおう院領楊井やない本庄に対する呼称であり、至徳四年(一三八七)頃すでに新庄は開発されていたと思われる。

「正任記」文明一〇年(一四七八)一〇月二三日条に「一、自防州楊井新庄正法寺、巻数并菓子唐納豆進上之、被成御書了、正任披露之」とみえ、また宇佐木うさなぎ(現熊毛郡平生町)の旧庄屋渡辺家の同一二年の文書によれば、境界の一端が知られる(熊毛郡の→宇佐木保

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「新庄」の意味・わかりやすい解説

新庄
しんじょう

奈良県北西部、北葛城郡(きたかつらぎぐん)にあった旧町名(新庄町(ちょう))。現在は葛城市(かつらぎし)の南部を占める地区。1923年(大正12)町制施行。1956年(昭和31)南葛城郡忍海(おしみ)村を編入。2004年(平成16)當麻(たいま)町と合併、市制施行して葛城市となる。旧町域は、金剛(こんごう)山地東斜面から奈良盆地の一隅を占める。大阪府と接し、JR和歌山線、近畿日本鉄道御所(ごせ)線、国道24号、165号が通じ、南阪奈道路の葛城インターチェンジが近い。中心集落の新庄は近世初期桑山氏の小城下町であったが、のち幕府領となった。商業中心で、水田農業のほか、近年は蔬菜(そさい)・花卉(かき)栽培も盛ん。南東部の薑(はじかみ)ではショウガを特産したが、1990年代に入ると減少し、現在は生産されていない。工業は製薬や靴下、メリヤスの生産が有名。また、半導体、紙加工品、プラスチック加工などの工場が進出している。葛城山麓(さんろく)には屋敷山古墳や二塚古墳(ともに前方後円墳、国史跡)をはじめ多くの古墳がある。置恩寺の十一面観音立像、博西(はかにし)神社本殿、村井家住宅は国指定重要文化財。忍海に葛城市歴史博物館がある。

[菊地一郎]

『『新庄町史』(1967・新庄町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新庄」の意味・わかりやすい解説

新庄
しんじょう

奈良県北西部,葛城市南部の旧町域。奈良盆地の南西部にある。 1923年町制。 1956年忍海村を編入。 2004年北に隣接する當麻町と合体し葛城市となる。西部は金剛山地の東斜面で,山腹に布施城跡がある。農業地帯で米作のほか野菜・花卉栽培が行なわれる。中心集落の新庄には伝統的な製薬業が立地。宅地開発も著しい。東部に柿本人麻呂をまつる柿本神社がある。国の重要文化財の村井家住宅,国指定史跡の屋敷山古墳,二塚古墳のほか古社寺も多い。一部は金剛生駒紀泉国定公園に属する。

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