八老治国(読み)はちろうちこく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八老治国」の意味・わかりやすい解説

八老治国
はちろうちこく

「八人の長老が国を治める」という,中国の長老支配体制を象徴する言葉。 1989年の天安門事件前後から,80歳をこえた革命第一世代による長老支配を批判する意味合いで使われた。八老とは,鄧小平,陳雲,楊尚昆李先念彭真王震薄一波と宋住窮をさす。宋に代り 鄧穎超 (周恩来首相未亡人) を入れることもあった。 92年,李先念,鄧穎超が死去したのに続き,93年には王震,95年陳雲,97年 鄧小平,彭真が相次いで死去,「八老治国」の時代は終った。

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