公儀・公義(読み)こうぎ

精選版 日本国語大辞典「公儀・公義」の解説

こう‐ぎ【公儀・公義】

〘名〙
① 私事ではない公的な事柄。おもてむき。おおやけごと。
※太平記(14C後)三九「さりながら是は心中の憤にて公儀に出すべき咎にもあらず」
② 朝廷。宮中。また、公家。公辺。
※親房卿被贈結城状(1342)「義時・泰時等、随分存公儀、不諸朝憲
※太平記(14C後)一二「公儀(コウギ)已に遠流に定りぬと聞えければ」
③ 将軍家。幕府。政府。お上(かみ)。また、それにつながるもの。役所。役人。公辺。
※太平記(14C後)三四「元来上に公儀を借って、下に私の権威を貪んと思へる心ありければ」
※仮名草子・浮世物語(1665頃)一「且は公義(コウギ)の御掟なり」
④ 世の中。世間。また、そのつきあい。
※俳諧・西鶴大句数(1677)一〇「せがれより公儀を広ふ見覚て 碁でも鞠でも哥でも詩でも」
⑤ 遊女のつとめ。
※評判記・難波物語(1655)「一たび出ぬれども、色々子細ありて、又立かへり、二たびのこうぎ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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