デジタル大辞泉
「私事」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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し‐じ【私事】
- 〘 名詞 〙
- ① 私人の生活や家族などに関連した事柄。一個人の一身上の事柄。わたくしごと。⇔公事。
- [初出の実例]「以私事申二延厳重之神事一之条、付二冥顕一有レ恐、雖レ然奉幣期日尚遠、〈略〉余案レ之、依二私語一延二引公事一之条頗雖下不二打任一事上儲日十二日也」(出典:玉葉和歌集‐嘉応二年(1170)二月八日)
- 「一家の私事を以て邦家の大事に替えられません」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉鉄道国有)
- [その他の文献]〔孟子‐滕文公・上〕
- ② 他人にかくしている事柄。個人的な秘密。ないしょごと。みそかごと。密事。
- [初出の実例]「且つ初更後、客の招きに応ずるを禁ず。蓋し私事を防ぐなり」(出典:柳橋新誌(1874)〈成島柳北〉初)
- [その他の文献]〔韓詩外伝‐六〕
わたくし‐ごと【私事】
- 〘 名詞 〙
- ① 表向きでない、個人的な事。公的な立場を離れた一個人としての生活や家族などに関連した事柄。わたしごと。しじ。⇔公事(おおやけごと)。
- [初出の実例]「かの宮にすきごといひける女、わたくしごとにて」(出典:伊勢物語(10C前)七一)
- ② 秘密の事。隠し事。密事。
わたくし‐こと【私事】
- 〘 代名詞詞 〙 自称。私個人に関しての意で、改まって自分の事を言い出すときに用いる。
- [初出の実例]「私(ワタクシ)事当年三十九に罷成といふ」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「私事」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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