私事(読み)シジ

デジタル大辞泉 「私事」の意味・読み・例文・類語

し‐じ【私事】

自分個人のこと。また、私生活に関係したこと。わたくしごと。「私事に立ち入る」「私事に属する」⇔公事
他人に知られたくない秘密。かくしごと。「私事を暴く」
[類語]私事わたくしごと私的個人的私生活一身上プライベートプライバシー事物事象物事現象出来事余事余所よそ他事他人事人事ひとごと雑事諸事事件時事事柄事故異変大変急変変事大事だいじ大事おおごと小事細事些事世事俗事用事用向き用件所用用務小用こよう・しょうよう野暮用雑用雑事私用公用社用商用急用多用主用珍事不祥事アクシデントハプニングセンセーション

わたくし‐ごと【私事】

公的でない、自分だけに関係した個人的な事柄。しじ。「私事で早退する」「私事で恐縮ですが」
自分だけのこととして、秘密にしていること。内証事隠し事
[類語]私事しじ私的個人的私生活一身上プライベートプライバシー事物事象物事現象出来事余事余所よそ他事他人事人事ひとごと雑事諸事事件時事事柄事故異変大変急変変事大事だいじ大事おおごと小事細事些事世事俗事用事用向き用件所用用務小用こよう・しょうよう野暮用雑用雑事私用公用社用商用急用多用主用珍事不祥事アクシデントハプニングセンセーション

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精選版 日本国語大辞典 「私事」の意味・読み・例文・類語

し‐じ【私事】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 私人の生活家族などに関連した事柄。一個人の一身上の事柄。わたくしごと。⇔公事
    1. [初出の実例]「以私事申延厳重之神事之条、付冥顕恐、雖然奉幣期日尚遠、〈略〉余案之、依私語引公事之条頗雖打任儲日十二日也」(出典:玉葉和歌集‐嘉応二年(1170)二月八日)
    2. 「一家の私事を以て邦家の大事に替えられません」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉鉄道国有)
    3. [その他の文献]〔孟子‐滕文公・上〕
  3. 他人にかくしている事柄。個人的な秘密。ないしょごと。みそかごと。密事
    1. [初出の実例]「且つ初更後、客の招きに応ずるを禁ず。蓋し私事を防ぐなり」(出典:柳橋新誌(1874)〈成島柳北〉初)
    2. [その他の文献]〔韓詩外伝‐六〕

わたくし‐ごと【私事】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 表向きでない、個人的な事。公的な立場を離れた一個人としての生活や家族などに関連した事柄。わたしごと。しじ。⇔公事(おおやけごと)
    1. [初出の実例]「かの宮にすきごといひける女、わたくしごとにて」(出典:伊勢物語(10C前)七一)
  3. 秘密の事。隠し事。密事。

わたくし‐こと【私事】

  1. 〘 代名詞詞 〙 自称。私個人に関しての意で、改まって自分の事を言い出すときに用いる。
    1. [初出の実例]「私(ワタクシ)事当年三十九に罷成といふ」(出典:浮世草子日本永代蔵(1688)三)

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普及版 字通 「私事」の読み・字形・画数・意味

【私事】しじ

一身一家のこと。〔子、彊国〕其の門を出でて門に入り、門を出でて其の家に歸る。私事ること無きなり。比(仲間作り)せず、黨せず。然(てきぜん)としてにしてならざる(な)きは、古の士大夫なり。

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