公議人（読み）コウギニン

デジタル大辞泉

こうぎ‐にん【公議人】

公議所の議員。各藩から一人ずつ選ばれた。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

こうぎ‐にん【公議人】

1. 〘 名詞 〙 明治二年（一八六九）三月に開設された公議所を構成する議員。各藩の藩主に推薦されたもので、任期は四年。二年ごとにその半数が改選された。
   1. [初出の実例]「一、公議人の本務は、会議にて、諸議案の可否を論定するに有之候事」(出典：公議所日誌‐一・明治二年（1869）三月)

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内の公議人の言及

【公議所】より

…明治初期の立法諮問機関。1868年(明治1)12月6日公議所設置が布達され，翌69年3月7日開所，各藩から1名ずつの公議人が選出され，任期4年，2年ごとの半数改選などの規定を設けて運営した。政府からも各官より1名ずつ出席し，諸学校からも公議人が1名ずつ選出されたが，府県からは選出されなかった。…

【貢士】より

…7月23日秋月種樹が下局議長となり，8月1日貢士対策所は廃止された。8月20日公務人を公議人と改称，9月19日には議政官を廃止して議事体裁取調所を設け本格的な議事機関設立の準備をはじめた。公議所【田村 貞雄】。…

※「公議人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」