六斗林(読み)ろくとばやし

日本歴史地名大系 「六斗林」の解説

六斗林
ろくとばやし

[現在地名]金沢市弥生やよい一丁目・野町のまち三丁目・寺町てらまち五丁目

泉寺いずみでら町の南方、鶴来往来沿いの地子町。笹下町ささかまち一之小路の南に連なり、南は地黄煎じおうせん町。「源平盛衰記」に加賀国住人林六郎光明の郎等六動太郎光景がみえ、また佐久間盛政が加賀に入った時、六道林・桜畠さくらばた下河原で多くの一揆勢を殺したとの伝えから、古くは六動林・六道林と書いたものと思われる(寛文一二年「箕浦高良筆記」加能郷土辞彙)。元禄九年(一六九六)の金沢町名(「国事昌披問答」加越能文庫)には六道林とみえ、同一四年の書上には六斗林の名がみえる(加能郷土辞彙)。さらに宝暦年間(一七五一―六四)の金沢町名書(国事昌披問答)や金沢街名(三州志来因概覧付録)には六斗林町とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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