精選版 日本国語大辞典 「加賀」の意味・読み・例文・類語
かが【加賀】
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石川県の南西端に位置する市。2005年10月旧加賀市と山中(やまなか)町が合体して成立した。人口7万1887(2010)。
加賀市北部の旧市。1958年,大聖寺(だいしようじ),山代,片山津,動橋(いぶりばし),橋立の5町と三木,三谷,南郷,塩屋の4村が合体,市制。人口6万8368(2000)。市域を大聖寺川および動橋川が貫流し,大半は平たんな江沼平野と加賀三湖を含む低地からなり,東部と南部は丘陵地帯をなす。中世には白山五院の一つ大聖寺の門前町として栄え,近世には前田支藩(大聖寺藩)10万石の城下町として発達した。産業では加賀羽二重の伝統を今に伝える繊維と機械がおもなものである。その他近世以来の伝統産業として九谷焼,漆器,瓦製造も行われている。片山津,山代など全国に知られた温泉のほか史跡,古社寺も数多く,海岸線一帯は越前加賀海岸国定公園に指定され,観光資源に恵まれている。国指定の史跡として狐山古墳,法皇山横穴古墳があり,篠原町および犬ノ沢のキンメイチク,塩屋町の鹿島の森はいずれも天然記念物に指定されている。市の中央をJR北陸本線,国道8号線が,北部を北陸自動車道が走る。
加賀市南部の旧町。旧江沼郡所属。人口1万0195(2000)。加賀山地を北流する大聖寺川の上・中流域を占め,川沿いに国道364号線が通じる。北陸の名湯山中温泉を中心に市街地が発達する。温泉は僧行基の発見という伝説をもち,古くから白鷺ノ湯,菊ノ湯,葦ノ湯があって蓮如や芭蕉らも訪れている。泉質は含食塩セッコウ泉,泉温は27~51℃。1931年の大火後近代的設備をもつ旅館街となった。もと湯治客のみやげとしてつくられた山中漆器は,ケヤキの素地をろくろで細工し漆を塗ったもので,現在は輸出もしている。また《山中節》と九谷焼が生まれた地でもある。山間地では木材生産,シイタケ栽培を行うが,過疎化が著しい。鶴山渓,山中温泉スキー場,栢野(かやの)の大杉(天),八幡神社の大杉(天)がある。
執筆者:斎藤 晃吉
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…加賀国(石川県)江沼郡の城下町。地名は白山五院の一つ,大聖寺があったことによるという。…
※「加賀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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